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グレンツェンピアノコンクール

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ブレーク

ブレーク
音楽教室に掛けてある謹厳な音楽家の想像画は真正面から見ず、エピソードを思い浮かべて片目で眺めたら、もつと人間的な面が浮かび上がり、音楽家の心情が間近に感じられ、親密感が沸いてくるようだ。

オペラ、タンホイザー・ローエングリーン等で知られる楽劇王ワーグナーはうぬぼれが強く、借金を申し込んで断った友人に「君は俺に金を貸さなかった事を一生後悔するだろうと」のたもうたとのこと。真偽のほどは定かではないが想像画から察するとさもありなんとも思う。

大作曲家であり、またピアノの鬼才と言われたリストの作品は「初め、荘厳さをもって後はサーカスのごとく、または脱兎のごとく」と評されている。作品を思い出して頂きたい、納得頂けると思う。

ベートーベンのメイドは最長一週間しか続かなかったらしい、怒鳴られっぱなしでその多くのメイドは這う這うの体で逃げ出したらしい。

イタリアの作曲家ロッシーニは稀代の怠け屋でそれに纏わるエピソードは数多ある。特に有名な話としてはある時ベッドで寝ていて作曲していたら、つい楽譜を床に落としてしまった。
しかしそれを拾うのが億劫でまた別の五線に新しい曲を書き、後年その曲が名声を博したといわれている。動作もすべて愚鈍であったが不思議に作品は殆どの曲が軽快であった。作品例、「ウィリアムテル序曲他、」また美食家でもあつたらしい、そのせいかイタリアにはロッシーニ因んだ同名のケーキが結構沢山あるらしい。

モーツァルトのオペラはその殆どが男女の愛憎劇である。一方、花を愛でた歌曲はあまりないらしい。反面ベートーベンには自然描写の曲が多い。「交響曲第6番 田園 」

約50年前学生時代、ひょんなことから当時、わが国の代表的指揮者より指揮法について直接聞いた話。「指揮者は聴衆に対していかにして素晴らしい音楽を与え、享受してもらえるか、そのための伝達法が指揮法であるが極論すれば先に音楽在りきで指揮法はその手段にすぎない」と云われた。
実際、その先生の指揮法は2拍子でも3拍子でも4拍子でもどの曲も前後に振るだけの一見同じ動作に見え、俗称、車引と言われていた。しかし率いるオーケストラは第一級であった。
by andreK | 2010-11-24 16:47